田口高校は、平成18年度日本・PIF未来創造高校生交流事業に参加しました


 外務省が実施している「日本・PIF未来創造高校生交流事業」の平成18年度対象国がサモア独立国となったことから、愛知万博でサモアのフレンドシップ自治体を務めた北設楽郡設楽町が参加自治体として選ばれました。
 これを受けて、設楽町から町内唯一の高等学校である田口高等学校に、サモアへの高校生派遣およびサモアからの高校生受け入れの要請がありました。
 このページでは、この事業に伴うサモアとの交流の様子をお伝えしたいと思います。

1.日本・PIF未来創造高校生交流事業ってなに?

 PIFとは、Pacific Islands Forum(太平洋諸島フォーラム)の略称です。この事業は、日本とPIF加盟諸国との若い世代の相互理解と交流の促進を図り、次世代のリーダーとなる高校生同士が相互の歴史について認識を深め、太平洋の隣人として未来に向けて友情の絆を強めることを目的としています。さらに、これらPIF加盟諸国が抱える問題について、若い世代間で共通の認識を持ち、解決策を探ることも目的としています。

2.サモア独立国とは?

 南太平洋の、西経170°南緯14°付近に浮かぶ島国です。総面積は鳥取県よりやや小さい2,935km2で、主にサバイイ島とウポル島の2つの大きな島などで構成されています。サバイイ島にある最高峰シリシリ山は標高1,858mです。首都はウポル島のアピア。人口はおよそ17.8万人。住民は、9割以上がポリネシア系のサモア人です。
 言語はサモア語・英語。立憲君主国家で、現在の元首はマリエトア・タヌマフィリ二世(なんと、今回のサモア訪問で謁見することができました)。農業と沿岸漁業が主要産業で、ほとんどが自給用です。
 ヨーロッパ列強がサモアの領有を争う中、1899年にドイツが西サモア(現在のサモア独立国)を、アメリカが東サモア(現在のアメリカ領サモア)を領有
しました。その後、西サモアは1919年にニュージーランドの国際連盟委任統治下に、1919年には国際連合信託統治下となりました。1962年に独立し、1997年に国名を「サモア独立国」と改めました。
 日本からの直行便はなく、今回の訪問でも、フィジーを経由しています(空路で日本〜フィジー間9時間弱、フィジー〜サモア間2時間弱)。日本との時差は日付変更線を越えて−20時間です。 

3.アベレ・カレッジ(Avele College)について

 今回の交流事業で相互訪問したアベレ・カレッジは、首都アピアの小高い丘の上にある公立学校です。サモアの教育制度は5歳から始まる8-5(3-2)-4制で、義務教育は初等学校の8年間です。アベレ・カレッジは、日本だと中学校+高校にあたる学校で、14歳〜18歳の生徒たちが学んでいます。

4.サモア独立国へ田口高校生を派遣

(1)事前準備等

  6月20日(火)〜26日(月) 派遣生徒の募集
  〜7月19日(水)   派遣生徒の選考
  7月24日(月)    選考結果の通知・校内研修の開始(英会話、交流事業の内容、サモア事情など)
  8月 8日(火)    旅行担当の国際フレンドシップ協会の方による、本人および保護者への事前説明会を実施
  8月11日(金)    校長・引率教員・派遣生徒から設楽町長へ、サモア出発の挨拶 

(2)派遣の日程

日数 月日(現地時間) 都市名 行動および活動
1日目 8月14日(月) 新城

東京


成田
本長篠駅前集合
本長篠駅発(豊橋経由)
東京駅着
・外務省にてブリーフィング
東京駅発
成田空港第2ビル駅着
成田空港発
2日目 8月15日(火) ナンディ

アピア
フィジー・ナンディ空港着
ナンディ空港発
サモア・アピア空港着、ホテルチェックイン
                           <アピア泊>

サモア政府訪問
JICA事務所訪問
ホストファミリーと対面
                           <ホームステイ>
3日目 8月16日(水) アピア アベレ・カレッジ訪問
JOCV活動現場訪問
                           <ホームステイ>
4日目 8月17日(木) アピア アピア市内見学
5日目 8月18日(金) アピア アピア市内見学
お別れ会
ホテルチェックイン
                           <アピア泊>
6日目 8月19日(土) アピア アピア空港発
7日目 8月20日(日) ナンディ ナンディ空港着
ホテルチェックイン
                           <ナンディ泊>
8日目 8月21日(月) ナンディ
成田

新城
ナンディ空港発
成田空港着
成田第2ビル駅発(東京・豊橋経由)
本長篠駅着
解散

派遣プログラム概要は、<<<こちらへ>>>

5.サモア独立国からの高校生の受け入れ

(1)事前準備 

  8月21日(月)〜 国際フレンドシップ協会・設楽町・田口高校相互に、設楽町内での招聘日程の検討・確認・調整
  8月21日(月)〜 校内行事・日程の検討・調整
  9月 1日(金)〜 ホストファミリーとしての受け入れの確認・調整
  9月26日(火)   設楽町担当者と町内日程の打合せ    

(2)招聘の日程(※設楽町関連のみ)  

日数 月日(現地時間) 都市名
4日目 10月 6日(金) 東京
豊橋
設楽町
東京駅発
豊橋駅着後、設楽町へ
宿舎チェックイン
                           <設楽町泊>
5日目 10月 7日(土) 設楽町 ホストファミリーと対面(田口高校)、対面式
ホームステイへ
                           <ホームステイ>
6日目 10月 8日(日) 設楽町


                           <ホームステイ>
7日目 10月 9日(月) 設楽町 田口高校訪問
(歓迎式および交流会、授業体験、部活動見学・体験など)
                           <ホームステイ>
8日目 10月10日(火) 設楽町 設楽町長表敬訪問
町内見学
宿舎チェックイン
設楽町主催お別れ会
                           <設楽町泊>
9日目 10月11日(水) 設楽町
豊橋
東京
設楽町発、豊橋へ
豊橋駅発
東京駅着

招聘プログラム概要(※設楽町関連のみ)は、<<<こちらへ>>>